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いつも仕事に追われている上司のための
部下を動かす教え方
松尾 昭仁 価格:¥ 1,575
日本実業出版社 2008.7.1
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部下や後輩に教えなければいけない場面で苦労している人は多いと思う。
教えるよりも先に自分でやってしまった方が効率がいいので、ついつい、自分でやってしまう人もいるだろう。
でも、それは結局自分のためにならない。
「教える」ことがうまい人は、長い目で見たら、多くの人から頼られることにもなり、経営者からも一目置かれ、組織の成長の原動力にもなれるのだ。
上司として立つにしても、会社を経営するにしても、「人に上手にものを教える」ことができてこそ、最小の努力で最大の結果を出せるようになるのだ。組織にレバレッジがかかり、仕事がうまく回るようになるのだ。
本書を読めば次のことが学べるようになっている。
・あなたも組織も成長させる「教えの連鎖」の起こし方
・部下を「一人前」にするマンツーマンの教え方
・部下の「自信」と「やる気」を引き出す教え方
・部下のタイプに合わせ効果的に教える技術
・勉強会や研修で多くの部下を一気に教える方法
なお、本書を購入された方には
『教えて仕事にレバレッジをかけるための、
本には書けなかった3つのポイント』という無料レポートがついてくる。
正しい教え方が組織に根づくと、「教え方の連鎖」が働き、上司と部下、先輩から後輩への知識やスキル伝達がスムーズにできるようになる。
一人の人間から一人の人間に教えると「1+1=2」とはならず、それ以上の効果を生み出す。
一人の部下がさらに他の者に教えることで、教えはアメーバ状にどんどん広がっていくのだ。
だから、「自分でやるほうが早い」は大間違い。
最初は遠回りに思えても、5年後、10年後を考えれば、今しっかり教えることで、あなたは将来さらに大きな仕事にチャレンジができるようになるのだ。
また、教えることは最高の勉強法でもある。
筆者の松尾氏は、セミナープロデューサーとして「セミナーを開催するノウハウ」を教える仕事をしているが、講演を重ねるたびに、自分が一番かしこくなるのを実感しているそうだ。
なぜなら、教えることは「知識の棚卸し作業」にもなるからだ。
知識を呼び出して教えやすいように再構築する仮定で頭がすっきり整理されることになる。大学生が中学生の家庭教師をすると頭がよくなると言われている理由と同じだ。
リクルートでは社員に「ベンチャースピリッツ」を徹底的にたたき込む。
ふつうの会社なら絶対しないことだ。
優秀な社員はリクルートをやめて、ワンランク高いステージをめざす。
むしろ、そういう会社の姿勢が評価され、リクルートには優秀な社員が集まるし、社員たちは一生懸命スキルを磨き、勤務実績を残していくそうだ
著者は一度の教えるポイントは3つまでと説く。
たくさん教えようとすると理解できなかったり、意欲をそぐことになるからだ。
例えば、ゴールを「訪問先で担当者の名刺をもらう」に設定するとしよう。
ポイントを3つ教える。
一つめは、「あいさつの仕方」
二つめは、「名刺交換のマナー」
三つ目は、「名刺から読み取れる情報を用いた会話の仕方」というように教える。
始めにゴールを示し、そこにたどりつくまでのポイントを3つに絞り込んで説明するとわかりやすい。
次の段階で教えるテーマは「アポイントをとる流れ」とか、「商品・サービスの説明」にする。前回以上に内容を深く掘り下げ、3つのポイントにしぼる。若い社員は言葉ではわかっていても、中身を深く知っているわけではない。そこで先輩社員が経験を交えながら、わかりやすく説明するというのが理想的な構図だ。
なお、人は一回ですべてを理解することはまずない。
あなたが思っている以上に人はあなたの話を聞いていないと思った方がいい。
そのため、大事なポイントは手を変え品を変え繰り返して教えるようにする。
もちろん、同じ内容やポイントであっても、表現方法を変えれば、すんなり相手の心に入っていくものだ。
説明するとき「たとえ話」が有効だ。
できれば芸能ネタやスポーツのルールなどにたとえるとわかりやすい。
教わることのメリットは明確にした方がいい。
相手がヒマをもてあましているのならいいが、大抵の人は自分にメリットのないことを学ぼうとは思っていない。
「今日は効率的な作業法を教えます」ではなく
「この作業をマスターすればムダな残業をしなくてすむ」の方がインパクトがある。
そして、努力は必ず報われることも信じてもらわなければいけない。
小さくていいので成功体験を積み重ねることができるようにする。
そのことで自信がつき、行動することが楽しくなる。
次第に仕事が面白くなるのだ。
できる部下もできない部下もほめまくる。
とくに仕事ができる人にはがんがんほめる。
あまりに美人すぎて声をかけられないのと同じような心境で仕事がばりばりできている人は意外とほめられていないことが多い。「あの人は特別だから」とは思わない。
正しく評価して、ほめてやることが大切だ。
そうしないとライバル会社に引き抜かれることだってあるのだ。
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