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   凹まない人の秘密
 
  アル・シーバート ディスカヴァー 2008.4.15
                    

 アブラハム・マズローが説いた「分水嶺の法則」というものがある。
 「同じストレスを受けても、その人の精神がひよわであれば精神に異常をきたすことになるが、精神が頑強であれば、以前にも増してその精神は強靱になる」という意味だ。

 同じストレスを受けて、精神が弱る人もいれば、反対に精神が強化される人もいる。
 ずいぶん不公平な話だ。

 『凹まない人の秘密』は、逆境を克服するたびに強く、そしてより良くなっていけるにはどうすればよいかが書かれた本だ。

「生き延びることさえできれば、すべての出来事は私をさらに鍛え上げるものとなる」
                            ニーチェ

 逆境を乗り越えれば、新しい考えややり方を発見し、今までになかった自分の力を獲得する。

 逆境にめげた人は、被害者意識を持ってずっと絶望のなかで嘆かなければならない。
 凹まない存在であることは、ビジネスにおいても必須のスキルだ。
 あなたは、強くなるか、弱くなるか、そのどちらかを選ぶことになる



ストレスを与えられたら、どう考え、どう対処すればよいか、手取り足取り教えてくれる親切なノウハウ本が巷には山ほどある。

 どう考え、どう行動すればいいか教えられた人間は、予測可能な局面ではうまく立ち回ることができるだろう。

 では、予測不可能な局面ではどうなるだろう。
 変化を恐れ、予想に反する状況ではうまく問題解決をはかることができなくなる。
 つまり、人から教えられたノウハウを忠実に守っても、予測不可能の大きな変化では対処できないのだ。

 あなたはあなたの独自の心の弾力性を、自ら身につけなければならないのだ。

 凹みやすい人は次のようなことで思い当たることはないだろうか。

1いつもよい子でいるように育てられた
2いつも自分以外の力が自分の人生をコントロールしていると信じ込まされていた
3ストレスという間違った概念を信じ込まされている。

 3については、すこし説明が必要だ。
 ストレスは「障害」ではない。
 ストレスは外部から体や心にかけられる「圧力」である。
 「圧力」が問題なのではない。「圧力」を受けている「自分」に意識を向けなければならない。

 プレッシャーのかかる職場にいても、対応できている人と、被害者モードに入っている人の違いを見ればわかる。「自分」が問題なのだ


 何事も問題に真剣に向き合えば乗り越えられる。
 自分をコントロールできる人こそ健康で幸せな生活を維持することができる。

 厄介ごとに遭遇したとする。
 やみくもに行動する前に、「どうでもいいこと」と思えないか冷静に考えてみる。
 逃げてすむものなら、さっさと逃げる。
 あせらずに観察できるかどうかがポイントになる。

 無視できないとしても、その厄介ごとの元になっている他人を変えようとはしないことだ。

 他人が変わってくれれば物事はよくなるだろうという考え方では、いつまでたっても人生はよくならない。

 人類共通のBGMはなんだかご存じであろうか。
 それは心に流れる「恨み節」だ。
 それをずっと聴き続けてはいけない。

 他人を変えることはできない。
 自分がどう思うかが問題なのだ。

 心の中で歌を歌おう。
 人は人。わたしはどう思われようと気にしない♪



 プレッシャーをかけられたとき、「何が問題なのか」、「事実は何?」、「深刻度はどれくらい?」、「緊急度は?」というように状況を読むようにする。

 問題解決のため自分がすべきことは何か、自分の行動のゴールを決める。
 ゴールにたどるまでの道のりを一つではなく複数考える。
 人と相談してもよい。

 そして行動。
 フィードバックして、必要なときは軌道修正もする。
 うまくいったか検証する。
 このように論理的に問題解決をする方法がある。

 問題解決を楽しむ余裕が欲しい。

 問題解決にクリエイティブに取り組む方法もある。
 一見あり得ないやり方で解決に導くのだ。
 意外な解決法はツキまで呼び込む。
 今まで考えもしなかったようなユニークな解決法があるかもしれない。
 リラックスして、いろいろな解決案を出してみよう。

 どんな大変な問題であれ、どう乗り越えるかは自分で考えることだ。
 他人を変えることはできない。
 あなたがコントロールできるのはあなたの行動だ。

 

 ガンの宣告を受けるとき誰もが死の宣告と受け取ってしまう。
 でも、そこから立ち直る人はガンは自分を変えるためのきっかけと
考えるからだ。

 自分の人生を精神的に、大きな視点からとらえなおすことができる。
 自分を痛めつけるような治療のなかで、もう一度自分の人生を見つめ
直し、何が一番自分にとって大切なことか自分に問いかけることができ
る。

 そうやってガンを乗り越えた人のなかにリンという女性がいる。
 彼女がこう語っている。

「私にとってガンは敵ではないの。それは多くのものを教えてくれた。
 人生の長さが大事なのではない。人生をどう生きるかこそが大事だ」

 逆境のなかにあっても、それを貴重な知恵を学ぶ機会にすることが
できる。
 最高の知恵は、一見不幸と見えることを、幸運へと導いていける知恵
だ。
 不幸をやり過ごすことで、自分が前よりさらによくなるのだ。
 どんなに悪い状況にあっても、道を開く力は自分のなかにある。
 困難に遭ってこそ、人は成長できる。

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