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最強の集中術
ルーシー・ジョー・パラディーノ
価格:¥ 1,575 エクスナレッジ 2008.3.26
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現代社会は忙しい。
ファックス、携帯電話、モバイルPCなど便利になったかのように思えるが、休日、どこに行っても会社や友人から連絡が入ってくるので気を休めることができない。
それでもデジタル機器は手を離せない。
インターネットからは膨大な情報が送られてくる。
それらは便利な反面、何かをしようとするときに集中力を欠く原因となる。
情報技術が進化するほど人々の集中力を奪われているようにも見える。
ところで、あまりにもリラックスしすぎて頭も働かず意欲もわかならい状態では集中力を発揮することはできない。
だからといって、神経を高ぶらせて、いつでも外敵と戦えるような極度の緊張状態になっても集中力を発揮することはできない。
リラックスでもない、緊張状態でもない、中間に「集中ゾーン」がある。
例えば、スポーツ選手は大会の数ヶ月前は緊張感が足りないため、刺激不足で集中できないことで苦労する。
大会が近づけば、今度は興奮しすぎて集中できないことで悩む。
それらを、それぞれ集中ゾーンに持って行くための戦略が必要となる。
スポーツ選手にかぎらず、ビジネスパーソンにおいても主婦においても、一日の間にリラックスしたり、緊張したりして変化しているはずだ。
それが集中力をコントロールできない原因となっている。
本書はそれぞれの状態において、いかに集中ゾーンに自分を持っていくか解決法が示されている。
何かを調べようとしてインターネットで検索したのはいいが、パソコン画面のポップアップ広告に気を取られたり、メールが気になったりしているうちに、いつの間にかネットサーフィンをしているようなことがなくなる。
あなたの大事な人が一生懸命話をしているのに、ほかのことに気をそがれて話を聞いてあげることができず、相手に対して、自分は愛されていないのでないかと不安を与えることもなくなるであろう。
現代社会ではテクノストレスの増大、情報やメディアの氾濫により、私たちはいつのまにか、集中ゾーンから押し出されてしまっている。
集中ゾーンから押し出されるとき、意欲は喪失するか、あるいはオーバーヒートするかいずれかに一方に傾くことになる。
意欲にはその大きさによって次の3段階に分かれる。
意欲が低い状態・・・刺激も弱く、アドレナリンの分泌量も少ない。
【無気力、けだるさ、受身、優柔不断】
意欲が最適の状態・・刺激も適度で、アドレナリンの分泌量も最適。
【自信、興味、積極性、意識明晰、意気揚々】
オーバーヒート・・・刺激が強すぎ、アドレナリンの分泌量も過多。
【不安、恐怖、プレッシャー、ストレス、苛立】
自分が本当に好きなことをしているときは意欲が最適の状態のはずだ。
夢中で小説を読みふけるとき、知らない場所を旅行するときなど、クリアな意識で目の前のことに没頭しているはずだ。
刺激レベルが中間にあるとき、最大の集中力を発揮することができる。
会議中に別のことを考え、大事な発言を聞き逃すときは意識や意欲が低下した状態だ。自分は大事な情報を聞き漏らしたのではないかと不安になる・・・
試験中に不安のせいで集中できなくなるのは、刺激が強すぎオーバーヒートした状態だ。一生懸命勉強したのに、記憶から答えを導き出せない。時計を見てあせる・・・
いずれも、集中ゾーンから押し出された状態だ。
まず、何より集中ゾーンに入ることを考えなければならない。
集中力を取りもどすには2つのステップがある。
まず、自分がゾーンの外にいることに気づかなければならない。
次に、集中ゾーンに戻るための対処法を実践する。
【4点呼吸法】
A B
┏━━━━━━━━━━┓
┃ ┃
┗━━━━━━━━━━┛
D C
身辺にある四角いモノ(写真、窓、ドア)を探して四つ角を見ながら
次のように深呼吸する。
A(左上)を見ながら息を吸い込む(4秒間)
B(右上)に視線を移し息を止める(4秒間)
C(右下)に視線を移し息を吐く (4秒間)
D(左下)に視線を移し心の中でつぶやく。
「リラックス、リラックス、スマイル」(4秒間)
この4ステップを繰り返せば集中ゾーンに入ることができる。
あるいは、入れなくても相当近づくことができる。
インターネットで調べ物をする。
次々とリンクをたどり収拾がつかなくなる。
一事が万事。
いろいろなことに興味がありすぎて、まるで蹉跌が磁石に吸い付けられるように、無関係な刺激に引き寄せられる。
その解決法として、計画的に休憩をいれる方法がある。
【パワーブレイク】
興奮状態や意欲低下の状態にあるとき、無理して続けることはしないで、いったん休憩タイムとする。そこで気分転換する。
好きな曲を聴きながらドライブ、床の上で飼い犬と戯れる、戸外にパソコンを持ち出してお笑い番組を見る等々何でもいい。
ただしパワーブレイクの時間はしっかり設定する。
携帯電話でアラームをセットするとよい。
休憩の後、仕事や勉強に戻るのがつらくならないよう、次の休憩時間をいつとるか先の楽しみをつくったり、紅茶をつくってデスクにもどったり工夫をこらすとよい。
なお、仕事や勉強のときの刺激レベルとパワーブレイクの刺激のレベルは調整した方がいい。
たとえば退屈な仕事を続けていたのなら、パワーブレイクはがんがん音楽を鳴らすなど刺激レベルを上げるようにする。逆に神経を使う仕事を続けていたのなら、目を閉じて静かな音楽を聴くようにするというように、両者のバランスをとることが大切だ。
毎日、事件の起きない日はない。
凶悪事件もよく目につく。
みのもんたが朝ズバで今日もほえる。
私たちは朝からTVや新聞をみてアドレナリンを分泌させなければならない。
アドレナリンの分泌量が増えるのは「恐怖心」を感じているからだ。
恐怖を感じればわが身を守らなければならない。
私たちの心身は臨戦態勢になる。
臨戦態勢は同時に不安、心配、自責など、強い興奮状態を生む。
そういう状態で会社に行っても精神が集中できるはずがない。
朝から落ち着かない臨戦態勢の人は、先延ばし癖があることが研究で明らかになった。
つまり、現代人は先延ばし癖のある人が多いのだ。
上司や顧客から無理を言われ心は平安ではないのに「ノー」という勇気がない。
「恐怖心」で心がうずいているからだ。
生返事をして、だらだら先延ばしすることになる。
先延ばし撃退法は、まず自信を育てることからはじまる。
小さな目標をたくさんたて、少しずつ成功体験を積むようにしよう。
成功したときは、自分に褒美をあたえるようにする。
同時に自分に寛大になろう。
完璧な出来でなくてもいい。今の自分を好きになろう。
結果はどうあれ、自分はがんばったと認めてあげよう。
先延ばしするのではなく、今すぐはじめよう。
ほかの誰のためにやるのではない。
自分のためにやるのだ。
「はじめからよい結果をだす必要はないが、とにかくはじめなければよい結果は出せない」
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